結婚前に相手の病気・借金が発覚…別れる?婚活で大きな告白をされたときの判断基準

婚活中、交際している相手から突然、大きな話を打ち明けられたら、あなたならどうしますか?

  • 借金が残っている
  • 過去の離婚について話しておきたいことがある
  • 実は持病がある
  • 子どもについて、伝えておかなければならないことがある

「正直に話してくれたのだから受け入れたい」と思うかもしれません。

一方で、戸惑い不安になるかもしれません。

「結婚して本当に大丈夫なの?」

「今まで知らなかったことが怖い」

「別れた方がいいのかな」

そして意外と多いのが、「あまりに突然いろいろ聞いて、自分のことなのに自分のことではないような感覚になってしまった」という状態です。

結婚相談所で会員様のご相談を受けていると、こうした「結婚を考え始めたからこその告白」に直面することがあります。

私はそんなとき、すぐに、「それなら交際終了しましょう」とも、「正直に話してくれたのだから受け入れましょう」とも言いません。

なぜなら、本当に考えるべきことは、「その条件を受け入れられるか」だけではないからです。

病気がある。借金がある。離婚歴がある。子どもを持つことに何らかの事情がある。

もちろん、どれも結婚生活に関わる大切な問題です。

でも、結婚するのは「条件」ではありません。

目の前にいる一人の人です。

だからこそ私は、「この条件で結婚できるか?」の前に、「私はこの人と、どんな関係を築けているのだろう?」というところから考えてほしいと思っています。

ただし、ここでもう一つ大切なことがあります。

「愛があれば何とかなる」

「好きなら受け入れるべき」

という話でもありません。

むしろ、結婚だからこそ現実を見る必要があります。

この記事では、

  • 結婚前に病気や借金を告白されたらどう考えるのか
  • なぜ告白した側とされた側に温度差が生まれるのか
  • 「話を聞いた」と「受け入れた」の違い
  • 病気について確認したいこと
  • 借金について確認したいこと
  • 子どもについて確認したいこと
  • 交際を続けるか迷ったときの判断基準
  • 「この人だから」と「私が我慢すればいい」の違い
  • 選択理論心理学から考える、自分の人生の選び方
  • 仲人として実際にどのようにサポートしているのか

まで、具体的にお話しします。

今まさに、「この人と結婚して大丈夫なのかな」と迷っている方に、最後まで読んでいただきたいと思います。

結論|大きな告白をされた日に、結婚する・別れるを決めなくていい

最初に結論をお伝えします。

相手から結婚生活に関わる大きな事実を打ち明けられたとき、その場ですぐに「受け入れる」「別れる」の二択で判断する必要はありません。

もちろん、内容によっては早急な対応が必要なケースもあります。

しかし、多くの場合は、

  1. まず事実を知る
  2. 自分の感情を整理する
  3. 必要な情報を確認する
  4. 二人の関係性を見る
  5. 自分が望む結婚生活を考える
  6. 二人で話し合う
  7. そのうえで自分自身が選択する

という順番が必要です。

ところが婚活では、どうしても答えを急いでしまいます。

「もう40代だから」「せっかくここまで交際したから」「また一から婚活するのは大変だから」「こんなに正直に話してくれた人を断ったら悪いから」

あるいは逆に、「借金があるなら絶対無理」「病気があるなら怖い」と、情報を聞いた瞬間に判断してしまうこともあります。

でも、どちらも少し早い。

結婚とは、一つの条件だけを切り取って決めるものではありません。

同時に、好きという感情だけで現実的な問題を見ないことも危険です。

だからこそ必要なのが、「感情」と「現実」の両方を見ること。

これが今回、一番お伝えしたいことです。

1.なぜ結婚前になると「大きな告白」が増えるのか

婚活の初期段階では、お互いにまだ話していないことがたくさんあります。

お見合いで初めて会った人に、人生のすべてを話す人はほとんどいません。

仮交際になり、何度かデートをして、「この人とは真剣に向き合えるかもしれない」と思ったとき、少しずつ深い話が出てきます。

これは、ある意味では自然なことです。

「結婚を考えるなら知っておいてほしい」

相手にとっては、隠したまま結婚したくない、真剣交際に入る前に知ってほしい、自分のことを全部知ったうえで選んでほしい・・という誠実さから話していることもあります。

病気や過去の失敗など、本人にとって話しづらいことを自ら開示するのは勇気が必要です。

だから、打ち明けてくれたこと自体は大切に受け止めていいと思います。

しかし、「正直に話したこと」と「その内容をあなたが受け入れられること」は別問題です。

ここを混同しないことが大切です。

2.告白した側と、告白された側には「時間差」がある

このような相談で、とても重要なのがここです。

告白した側は、ずっと前から知っている

たとえば自分に持病がある人なら、その病気と何年も付き合ってきたかもしれません。

借金があるなら、本人は毎月返済しています。

離婚経験があるなら、その出来事を何年も前から知っています。

つまり、本人にとっては「長い時間をかけて整理してきた自分の人生」です。

そして勇気を出して相手に話した。

相手が話を聞いてくれた。

否定されなかった。

すると、「受け入れてもらえた」「やっと全部話せた」「これで未来に進める」とホッとすることがあります。

告白された側は「今日初めて知った」

ところが聞いた側は違います。数時間前まで知らなかったのです。「え?」「どういうこと?」「結婚生活に影響する?」「私はどうしたい?」頭の中ではいろいろな考えが動いているのに、感情が追いつきません。

それなのに相手から、「じゃあ結婚したらどこに住もうか」「いつ頃入籍しようか」「将来はこんな生活がいいよね」と未来の話をされたらどうでしょう。

悪気はなくても、「ちょっと待って。私はまだそこまで行っていない」となります。

これは相手を嫌いになったわけではありません。

二人の感情の時計が違っているだけなのです。

3.「話を聞いた」ことと「すべて受け入れた」ことは違う

優しい人ほど、この区別が苦手です。

相手が勇気を出して話してくれた。

涙ながらに過去を話してくれた。

「こんなことを話せるのは君だけだ」と言われた。

すると、「ここで不安そうにしたら傷つけてしまう」と思ってしまいます。

そして、「大丈夫だよ」「話してくれてありがとう」と言います。

もちろん、その言葉自体は悪くありません。

でも相手が、「大丈夫と言ってくれた=結婚についても全部了承してくれた」と受け取ってしまうことがあります。

違いますよね。

「あなたの話を聞きました」

「あなたという人を否定しません」

と、

「その事情を含めてあなたとの結婚を決めました」

は別です。

ここは、必要なら言葉にして伝えていいのです。

4.結婚前に相手の病気が分かったら、何を確認すればいい?

「持病があります」と聞くと、病名だけに意識が向いてしまうことがあります。

しかし本当に知りたいのは、「その病気が現在の生活や将来の結婚生活にどう関係するのか」ではないでしょうか。

病名だけで人を判断することはできません。

同じ病名でも、症状や治療、生活への影響は人によって異なります。

確認したいのは「現在」

たとえば必要に応じて、少しずつ確認していきます。

  • いつ頃からの病気なのか
  • 現在の状態はどうなのか
  • 通院しているのか
  • 治療は継続しているのか
  • 日常生活や仕事への影響はあるのか
  • 調子を崩すきっかけはあるのか
  • 再び体調を崩したとき、本人はどう対応しているのか
  • 結婚後にパートナーへどの程度の支えを求めているのか

ただし、相手を尋問するように聞く必要はありません。

一度ですべて聞こうとしなくてもいいのです。

そして医療的な判断については、仲人にも本人にも断定できません。

必要であれば、本人が主治医などの医療専門家へ相談することも大切です。

見るべきなのは「病気があるか」だけではない

私なら、「本人が自分自身の健康状態とどう向き合っているか」も見てほしいと思います。

必要な治療を受ける。

自分の状態を理解している。

調子が悪くなったときの対処方法を考えている。

相手へ必要な情報を誠実に伝えようとしている。

こうした姿勢も、結婚生活では大切です。

逆に、「大丈夫、大丈夫」「もう治ったから関係ない」と必要な話し合いそのものを避けるのであれば、病名とは別の意味で気になる部分になります。

5.結婚前に借金が発覚したら「金額だけ」で判断しない

「借金が200万円あります」

「300万円あります」

と聞いたら、どうしても金額に目が行きます。

もちろん残高は重要です。

しかし、本当に確認したいのは金額だけではありません。

結婚前の借金は原則として本人の債務であり、結婚しただけで相手が当然に返済義務を負うわけではありません。ただし、返済が続けば家計に使えるお金が減るため、実際の結婚生活には影響し得ます。

だから、「200万円ならOK、500万円ならNG」という単純な話ではないのです。

借金について確認したい7つのこと

① なぜ借金ができたのか

奨学金なのか、離婚に伴うものなのか。

事業なのか、生活費なのか。

買い物なのか、ギャンブルなのか。

理由によって、その人のお金に対する考え方はかなり違います。

② 現在の正確な残高

「だいたい200万円」ではなく、結婚を具体的に考える段階では正確な数字を確認する必要があります。

③ 金利

特にカードローンやリボ払いなどは、元本だけ見ていてはいけません。

④ 毎月いくら返しているのか

返済額によって、結婚後の家計への影響が分かります。

⑤ いつ完済する予定なのか

「そのうち返す」ではなく、具体的な計画があるか。

⑥ 他にも債務がないか

一つ聞いたあとで、「実はもう一つ…」が繰り返されると、問題は借金額より信頼関係になってきます。

⑦ 今後同じことが起きないと言えるのか

ここが非常に大切です。

過去に借金があったこと以上に、現在のお金の管理能力や価値観を見ます。

借金問題では、結婚前に返済計画などを具体的に話し合うことが重要だとする専門家の解説もあります。

6.子どもを望めない可能性を知ったらどうする?

これはとても繊細な問題です。

婚活では、「子ども希望」というプロフィール上の項目があります。

でも実際の人生は、○か×かではありません。

「絶対に子どもが欲しい」「できれば欲しい」「授かれば嬉しい」「授からなくても二人で幸せに暮らしたい」

同じ「希望する」でも気持ちは違います。

さらに年齢や健康状態、過去の治療・手術など、さまざまな事情が関係することがあります。

「この人と結婚したら子どもは無理」と自分だけで結論を出さない

医学的な可能性については、ネット情報や仲人の知識だけで判断するものではありません。

必要であれば専門の医療機関で相談してください。

そのうえで考えるのは、「私は子どもを持つことを、人生でどれくらい大切にしているのか」です。

ここで相手に合わせてはいけません。

本当は強く子どもを望んでいるのに、「彼を失いたくないから、私は別にいらない」と自分の気持ちを押し込める。

これを続けると、後になって苦しくなることがあります。

逆に、「子どもは授かれば嬉しい。でも、この人と二人で生きる人生も幸せだと思える」のであれば、それも本人の大切な選択です。

正解はありません。

自分の本当の希望を、自分が知っていること。

そこからです。

7.【婚活相談事例】一晩でいくつもの重大な話を聞かされた女性

※実際の婚活相談を参考にしていますが、個人が特定されないよう年齢・職業・時期・事情などを変更し、複数の相談内容を再構成しています。

40代前半のAさん。

結婚相談所で出会った男性と仮交際を続けていました。

男性は優しく、真面目。デートも重ねていましたが、Aさんとしては、「まだ結婚を決めるというより、これからもっと彼を知っていきたい」という段階でした。

ところがある日、男性から「結婚を考えるなら、話しておかなければならないことがある」と言われます。

そこから、健康について。過去の離婚について。お金について。さらに将来子どもを持つことに関わる事情について。

これまで知らなかった大きな話を、一度にいくつも聞くことになりました。

男性は、「全部話せてよかった」と言いました。

Aさんも、「話してくれてありがとう」と答えました。

翌日から、男性は未来の話を始めた

男性にとっては、長年心に抱えていたことを話せたことで大きな安心につながったのでしょう。

「結婚したらどの辺に住もうか」

「こういう家がいいね」

「二人ならこういう生活ができるね」

未来の話が増えていきました。

でもAさんは、戸惑いました。「彼はもう未来を見ている。でも私は、昨日聞いたことすらまだ整理できていない」二人の間に温度差が生まれたのです。

Aさんから相談を受けて、私が最初に伝えたこと

私は、「今、白黒を決めなくてもいいと思うよ」とお伝えしました。

Aさんは、病気のことも気になる、お金のことも気になる、子どものことも考えてしまう・・・

もちろん全部大切です。

でも私は、もう一つ質問しました。「そもそも今、彼との関係はどこまでできていると思う?」

するとAさんは、「まだそこなんです。彼はもう結婚後の話をしているけれど、私はまず彼ともっと心のつながりを作りたい」と言いました。

私は、「じゃあ、まずそこじゃない?」とお話ししました。

8.条件を乗り越えられるのは「彼だから」と思えたとき

たとえば私は、こんな話をすることがあります。

あなたは結婚後、「神奈川県に住みたい」と思っていたとします。

でも、好きになった相手が、「仕事の事情で東京都から離れられない」と言った。

まだ関係が浅い相手なら、「条件が違うから難しい」となるかもしれません。

でも、「この人と一緒にいたい」と思えるほど関係ができていたら、「彼となら東京でもいいかもしれない」と思うことがあります。

これは、自分を犠牲にしたわけではありません。

相手との関係ができたことで、自分が大切にしたいものの優先順位が変わったのです。

病気でも。お金でも。子どものことでも。同じことが起こる場合があります。

「その条件でも結婚できる?」

ではなく、

「この人だから、一緒に考えたいと思える?」

ここまで関係が育っているかを見る。

私はこれを、とても大切にしています。

9.ただし「この人だから」と「私さえ我慢すれば」は全く違う

ここは絶対に間違えないでください。

「彼だから一緒に向き合いたい」と、彼を失いたくないから私が我慢しよう」は違います。

「この人だから」の関係

  • 自分の本音を言える
  • 相手もこちらの不安を聞いてくれる
  • 二人で話し合える
  • お互いの希望を尊重できる
  • 分からないことを一緒に確認できる
  • 自分で選んでいる感覚がある

「私が我慢すれば」の関係

  • 嫌われるのが怖くて質問できない
  • 相手を傷つけそうで本音を言えない
  • 「かわいそうだから」と交際を続ける
  • 自分の希望をどんどん諦める
  • 相手の問題を自分が解決しようとする
  • 不安なのに「大丈夫」と言い続ける

似ているようで、全然違います。

結婚後も必要なのは、

自己犠牲ではなく、対等な関係です。

10.選択理論心理学で考える「私はどうしたい?」

マリアージュ.comでは、婚活サポートの中で選択理論心理学の考え方も大切にしています。

相手から大きな告白を受けると、「彼がこうだから」「彼の病気がこうだから」「借金があるから」「子どもがこうだから」と、どうしても相手側に意識が向きます。

もちろん事実確認は必要です。

でも、相手の過去を変えることはできません。

そこで一度、「私はどうしたい?」に戻ってみるのです。

自分に問いかけてみてください

私はこの人をもっと知りたい?

この人といる私は安心している?

私は本音を話せている?

私の気持ちも大切にしてもらえている?

私はこの人と問題を話し合える?

私は何を一番不安に感じている?

その不安は、事実を確認すれば解消するもの?

それとも、自分が望む人生そのものと違う?

私は子どもについて本当はどう思っている?

私はどんな結婚生活を送りたい?

そして最後に、「誰にも何も言われなかったとしたら、私はどうしたい?」ここまで考えてみてください。

仲人が決めることでもありません。

親が決めることでもありません。

友達が決めることでもありません。

あなた自身の人生だからです。

11.問題そのもの以上に「問題について話し合える人か」を見る

私は、ここが結婚では非常に重要だと思っています。

今、目の前にある問題が解決したとしても、結婚生活ではまた別の問題が起こります。

転職。病気。親の介護。子育て。お金。住まい。夫婦関係。

人生は、予定通りにいかないことの連続です。

だから、「問題のない人を探す」だけではなく、「問題が起きたとき、一緒に話し合える人を探す」という視点を持ってほしいのです。

相手が重大な話をしたあと、「僕は話したんだから、もういいでしょう」ではなく、「急に聞いて戸惑っているよね」「時間をかけて考えていいよ」「何か聞きたいことがあったら聞いて」と言える人なのか。

ここにも、その人の人柄は表れます。

12.反対に、注意したいサイン

大きな告白があったとき、私は内容だけでなく、その後の対応も見ます。

  • 質問すると怒る
  • 話が何度も変わる
  • 金額や事実を曖昧にする
  • 「愛しているなら受け入れられるよね」と迫る
  • 考える時間を与えない
  • すぐ結婚を決めさせようとする
  • 相手の不安を「考えすぎ」と片づける
  • 自分の問題なのに相手へ解決を丸投げする
  • 後から重大な事実が次々に出てくる

こうした場合は、問題そのものとは別に、

信頼関係について考える必要があります。

大切なのは「何がある人か」だけではありません。

その現実に本人がどう向き合っている人なのか。

ここを見てください。

13.大きな告白をされたときの7ステップ

では実際にどうすればいいのでしょう。

STEP1 その日は結論を出さない

「話してくれてありがとう。少し考える時間がほしい」

これで十分です。

STEP2 事実と感情を分ける

紙に書いてみてもいいでしょう。

事実: 借金がある。
感情: 怖い、驚いた。

事実: 持病がある。
感情: 将来が不安。

これを分けるだけでも頭が整理されます。

STEP3 分からないことを書き出す

借金はいくら?

返済計画は?

現在の健康状態は?

結婚後、何を求められる?

子どもについて本人はどう考えている?

「分からないから怖い」ものもあります。

STEP4 自分の希望を確認する

相手の答えを聞く前に、私はどうしたい?を考えます。

STEP5 二人で話す

ここで初めて、具体的な話し合いをします。

STEP6 関係性を見る

相手の回答だけでなく、こちらの不安にどう向き合ってくれたかも見ます。

STEP7 自分で選ぶ

続けてもいい。

少し時間を置いてもいい。

交際終了を選んでもいい。

大切なのは、自分で納得して選んだと思えることです。

14.「別れる」という選択も、相手を否定することではない

ここも伝えておきたいです。

いろいろ考えた結果、「私はこの結婚を選べない」という答えになることがあります。

それでもいいのです。

相手が悪いわけでもない。

あなたが冷たいわけでもない。

人生で大切にしたいものが違った。

それだけの場合もあります。

特に、子どもを持ちたいか。どこに住むか。経済的な考え方。健康上の事情を含め、どんな生活を望むか。

こうしたことには、簡単に妥協できない価値観もあります。

相手を尊重することと、その相手と結婚することは別です。

15.「続ける」という選択をするなら、問題を二人の課題に変えていく

一方、「それでも私は、この人をもっと知りたい」「一緒に考えてみたい」と思えたなら、交際を続けていいのです。

ただし、問題をなかったことにしない。

ここが大切です。

借金なら返済計画。

健康なら今後の生活。

子どもなら二人の希望。

住まいなら現実的な選択肢。

少しずつ話します。

そうすることで、「あなたの問題」だったものが、「二人でどう考えるかという課題」に変わっていきます。

これが結婚に向けて関係を作るということだと思います。

16.仲人がいる婚活だからこそ、一人で抱え込まなくていい

結婚相談所の婚活には、仲人がいます。

私は、こういうときこそ仲人を使ってほしいと思っています。

「こんなこと聞いていい?」

「私が細かすぎる?」

「彼を傷つけない?」

「別れた方がいい?」

「でも好きになり始めている」

全部話してください。

私たち仲人の仕事は、あなたの代わりに人生を決めることではありません。

「別れなさい」「結婚しなさい」と答えを押しつけることでもありません。

一緒に整理する。必要な確認事項を考える。相手相談所と連携できるところは確認する。

そして最後は、会員様自身が「私はこれを選ぶ」と思えるところまで伴走する。

私はそんなサポートを大切にしています。

17.判断に迷ったときの15項目チェックリスト

最後に、一度チェックしてみてください。

□ 大きな話を聞いたあとも、相手をもっと知りたいと思う
□ 一緒にいると基本的には安心できる
□ 不安を伝えられる
□ 質問しても相手が嫌な態度を取らない
□ 相手がこちらのペースを尊重してくれる
□ 話の内容に一貫性がある
□ 必要な情報を隠そうとしない
□ 問題について本人自身が向き合っている
□ 私に解決を丸投げしていない
□ 将来について二人で相談できる
□ 「かわいそうだから」だけで続けていない
□ 「ここまで婚活したから」だけで続けていない
□ 「もう年齢的に後がないから」と焦っていない
□ 自分が望む人生を諦めすぎていない
□ それでも「この人ともう少し向き合いたい」と思える

全部○である必要はありません。

大切なのは、

×がついたところについて、「なぜ?」と自分に聞いてみることです。

そこに、あなたが本当に迷っている理由が隠れているかもしれません。

18.よくある質問

Q. 婚活相手から持病を告白されました。別れた方がいいですか?

病名だけで交際継続・終了を決める必要はありません。現在の状態や生活への影響、本人の向き合い方などを確認し、自分が望む結婚生活と照らして考えてください。医学的な判断は医療専門家に相談しましょう。

Q. 結婚前に相手の借金が発覚しました。結婚したら私が返済するのですか?

結婚前から本人が負っている借金は、原則として結婚しただけで配偶者の返済義務になるものではありません。ただし、返済によって夫婦の家計が圧迫される可能性はあります。残高・理由・金利・毎月の返済額・完済予定などを具体的に確認しましょう。

Q. 借金がいくらなら別れた方がいいですか?

金額だけでは判断できません。理由、返済能力、返済計画、隠していた期間、現在の金銭感覚なども重要です。

Q. 相手から一度にいろいろ告白され、頭が真っ白です。

その場で結論を出す必要はありません。「少し整理する時間がほしい」と伝えて構いません。話した側と聞いた側では、その事実について考えてきた時間が違います。

Q. 相手はもう結婚するつもりですが、私はまだそこまで気持ちが進んでいません。

相手に合わせる必要はありません。「あなたとの関係を大切にしたいから、まずもっとお互いを知りたい」と伝えていいのです。

Q. 子どもを望めない可能性がある相手との結婚に迷っています。

まず医学的な可能性と、自分自身が子どもをどの程度望んでいるのかを分けて考えましょう。医療上のことは専門家に確認し、人生の選択については自分の本当の希望を大切にしてください。

Q. 好きなら条件は乗り越えるべきですか?

「好きだから我慢する」のではありません。「この人となら一緒に考えられる」と思えるかどうかが大切です。

19.仲人として伝えたいこと|結婚は「問題のない人」を探すことではない

長く婚活サポートをしていると、本当にいろいろな人生に出会います。

離婚を経験した人。病気を経験した人。家族の問題を抱えてきた人。お金で失敗したことがある人。子どもについて悩んでいる人。

誰にだって人生があります。

だから私は、「何も問題がない人を探せば幸せになれる」とは思っていません。

結婚したあとだって、何が起こるか分かりません。

健康だった人が病気になることもあります。

順調だった仕事が変わることもあります。

親の介護が始まることもあります。

だから結婚で本当に大切なのは、問題が起きないことではなく、問題が起きたときに二人で向き合えること。なのだと思います。

でも同時に、「誰にでも問題はあるのだから我慢しましょう」でもありません。

あなたには、あなたの人生があります。

大切にしたい価値観があります。

望んでいる未来があります。

だから、相手を変えようとするのではなく、相手に自分を合わせきるのでもなく、一度、自分自身に戻ってください。

「私はどうしたい?」

そして、「この人だから、一緒に考えていきたいと思える?」そこを見てほしいのです。

条件を超えるのは、我慢ではありません。

二人の間に育った信頼です。

そしてその信頼は、「大丈夫、大丈夫」と言って作るものでもありません。

不安も話す。分からないことは聞く。相手の話も聞く。違う意見も伝える。

そのうえで、「じゃあ二人でどうしようか」と話せる。

私は、そんな関係こそ結婚につながる関係だと思っています。

大きな告白をされたその日に、人生の答えまで出さなくて大丈夫です。

まず、目の前の人と心のつながりを作れるのか。

そこから始めてみてください。

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著者情報

田口エミ|結婚相談所マリアージュ.com代表

IBJ加盟結婚相談所マリアージュ.com代表。20代〜60代まで幅広い年代の婚活をサポート。再婚・再々婚・遠距離婚・シングルマザー・宗教を背景に持つ方など、一人ひとりの事情に寄り添った婚活支援を行う。IBJ AWARD 11期連続受賞。

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