
結婚相談所の婚活では、「仮交際は3回目のデートが大切」と言われることがあります。
実際、仮交際で3回目のデートを迎える頃になると、
「そろそろ真剣交際を考えた方がいいのでしょうか?」
「3回会ったのに、まだ好きかどうか分かりません」
「良い人だとは思うけれど、少し違和感があります」
「このまま交際を続けるべき?それとも終了した方がいい?」
こんなご相談が増えてきます。
でも最初にお伝えしたいのは、3回目のデート=真剣交際に進むか決断する日ではないということです。
3回会ったからといって、その人のすべてが分かるわけではありません。
まして、「3回会ったのだから好きにならなければ」「3回目だから結論を出さなければ」と焦る必要もありません。
では、なぜ結婚相談所の婚活では「仮交際3回目」が一つの節目として語られるのでしょうか。
それは、3回目くらいになると、相手の条件や第一印象を見る段階から、「二人の関係性」を見る段階へ少しずつ変わってくるからだと私は考えています。
今回は、結婚相談所で多くの交際を見てきた仲人の立場から、
・なぜ仮交際3回目が大切と言われるのか
・3回目のデートでは何を見るのか
・「良い人だけど好きか分からない」ときはどうするのか
・感じた違和感は交際終了するほどのものなのか
・3回目なのに進展しないときはどうするのか
・真剣交際は何回目に進めばいいのか
について、詳しくお伝えします。
3回目のデートを前に迷っている方は、ぜひ一度「何回目」という数字から離れて読んでみてくださいね。
仮交際3回目が大切と言われる本当の理由
結論からお伝えすると、私は仮交際の「3回目」だけが特別に重要だとは考えていません。
3回目になった瞬間に、急に相手のことが分かるわけではありません。
それでも3回目が一つの節目になるのには理由があります。
1回目のデート|もう一度会ってみたいか
お見合いから仮交際に進み、初めて二人で会うデート。
まだお互いに緊張しています。相手によく思われたい気持ちもありますから、普段より少し頑張っていることもあるでしょう。
会話も、比較的話しやすい内容が中心になりがちです。
「休日は何をしていますか?」
「好きな食べ物は?」
「仕事は忙しいですか?」
ですから1回目から、「この人と結婚できる?」と考えすぎなくてもいいのです。
まずは、「もう一度会ってみたいか」くらいで考えてみてください。
2回目のデート|最初の印象を確かめていく
2回目になると、最初より少し緊張がほぐれてきます。
「やっぱり話しやすいな」と思うこともあれば、「あれ?お見合いのときとは少し印象が違うかも」と感じることもあります。
1回目に感じた印象を確認しながら、相手の人柄を少しずつ知っていく時期です。
3回目のデート|「相手」だけではなく「二人」を見る
そして3回目。
何度か会っているからこそ、お互いの素の部分が少しずつ見え始めます。
「優しい人だと思っていたけれど、店員さんにも優しいんだな」
「話しやすいけれど、よく考えると自分の話が多いな」
「意見が違っても、ちゃんと私の話を聞いてくれる人なんだな」
プロフィールやお見合いだけでは分からなかった部分が見えてきます。
そして、もう一つ見てほしいものがあります。
それが、「その人と一緒にいるときの自分」です。
楽しい?疲れる?気を遣いすぎていない?自分の意見を言える?相手に合わせてばかりいない?少しくらい沈黙しても平気?
相手を見ることばかりが婚活ではありません。
「この人といるとき、私はどんな自分でいられるんだろう」
これも結婚相手を考えるうえで、とても大切な判断材料です。
「3回目で印象が決まる」と言われるスリーセット理論とは?
3回目が大切と言われる背景として、「スリーセット理論(スリーセット効果)」という考え方が紹介されることがあります。
一般的には、
1回目:第一印象がつくられる
↓
2回目:第一印象を確認・修正する
↓
3回目:相手への印象がある程度固まってくる
という考え方です。
婚活に置き換えても、何度か会うことで、「この人って、こういう人なのかな」というイメージが少しずつ形成されていくのは自然なことです。
ただし、「3回会えば相手のすべてが分かる」という意味ではありません。
ここを混同しないでほしいと思います。
人にはいろいろな顔があります。
仕事をしているとき。家族といるとき。友人といるとき。疲れているとき。トラブルが起きたとき。意見が食い違ったとき。
順調なデートを3回しただけでは、まだ見えていない部分もたくさんあります。
ですから3回目は、「この人は結婚相手として合格か不合格か」を決める日ではなく、「もう少し深く知ってみたい相手なのか」を考える時期くらいに捉えてほしいと思います。
仮交際3回目は「結婚できるか」ではなく「もう一度会いたいか」
3回目くらいになると、こんなご相談がとても増えます。
「良い人なんです。でも好きか分からなくて……」
この「良い人なんだけど」という言葉。
婚活では本当によく聞きます。
そして、「3回も会って好きになれないなら、違うということですよね?」と考えてしまう方もいます。
でも、本当にそうでしょうか。
結婚相談所で出会った二人は、もともと知らない人同士です。
学生時代や職場恋愛のように、
知り合う
↓
何度も顔を合わせる
↓
気になる
↓
好きになる
↓
付き合う
という順番ではありません。
結婚相談所では、
お見合いする
↓
もう一度会ってみる
↓
仮交際になる
↓
そこから相手を知っていく
という順番になります。
つまり、好きになってから付き合うのではなく、付き合いながら好きになれるかを確かめていくことも多いのです。
だから3回目でまだ好きになっていなくても、私は不思議ではないと思っています。
「好きか分からない」と「会いたくない」は全く違う
ここは、とても大切です。
「好きか分からない」と、「もう会いたくない」は同じではありません。
たとえば、
- まだ恋愛感情はないけれど、話すのは楽しい
- 会えば楽しいけれど、ドキドキはしない
- 嫌なところはない。もう少し知ってみたい
- まだ判断できない
これは、気持ちが育っていないだけかもしれません。
一方で、
- 次のデートを考えるだけで苦痛
- 会いたいと思わない
- 相手のことを知りたいとも思わない
- 触れられることを想像すると強い抵抗がある
- 毎回ものすごく疲れる
のであれば、話は少し違います。
だから、「好き?」という一問だけで答えを出そうとしないでください。
代わりに、「私は、この人にもう一度会ってみたい?」と自分に聞いてみてほしいのです。
その違和感、本当に交際終了するほど?7つのチェックポイント
3回目くらいになると、相手の良いところだけではなく、「あれ?」と思うところも見えてきます。
実はこれは悪いことではありません。
人間同士ですから、違いが見えてくるのは当然です。
大切なのは、「違和感があるか、ないか」だけで判断しないこと。その違和感が、「見過ごしてはいけないもの」なのか、「話し合えば調整できるもの」なのか、「まだ相手を知らないから感じているもの」なのか。そこを分けて考えてみましょう。
① 安全や尊厳に関わることではないか
最優先はここです。
暴力的な言動。
威圧。
重大な嘘。
嫌がっていることを強要する。
境界線を無視する。
こうしたことまで、「私が細かすぎるのかな?」「もう一度会った方がいいのかな?」と我慢する必要はありません。
安全や尊厳に関わる違和感は、相性の問題とは別です。
不安を感じた場合は、自分だけで抱え込まず、担当カウンセラーにも相談してください。
② 誠実さに関わることではないか
約束を何度も破る。
都合が悪くなると嘘をつく。
店員さんに横柄。
他人を馬鹿にする。
謝ることができない。
こうした部分も、単なる「価値観の違い」とは分けて考えたいところです。
結婚生活では、「好き」という感情だけではなく、「この人を信頼できるか」がとても大切だからです。
③ 一度だけの出来事で判断していないか
反対に、一度の失敗だけでその人すべてを判断してしまうのも、もったいない場合があります。
お店選びに失敗した。
緊張して話せなかった。
気の利いたエスコートができなかった。
一度LINEの返信が遅かった。
こうしたことは誰にでもあります。
見るべきなのは、「一度そうだった」のか、「何度会っても繰り返される」のか。
点ではなく、少しずつ線で見ていきましょう。
④ 相手に理由を確認したか
婚活では、分からないことを、自分の頭の中だけで考え続けてしまうことがあります。
「返信が遅い。私に興味がないんだ」
「次の予定を決めてくれない。きっと他に本命がいるんだ」
「普通だったらこうするよね?」
でも、それはまだ自分の想像かもしれません。
本当の理由は、本人にしか分かりません。
気になることがあるなら、決めつける前に聞いてみる。
これも婚活では大切なコミュニケーションです。
⑤ 自分の気持ちを伝えたか
相手に、「察してほしい」と思っていませんか?
育ってきた家庭も違う二人です。
自分にとっての「普通」が、相手にとっても普通とは限りません。
「私はこうしてもらえると嬉しいです」
「私は連絡が何日もないと少し不安になります」
「次はこういうデートもしてみたいです」
小さなことで構いません。
自分の気持ちを伝えることも、相手との相性を知るための行動です。
⑥ 伝えたあとに変化があったか
私はここを、とても大切にしています。
最初から100点の相手を探すことよりも、何かあったとき、二人で修復できる相手なのか。
たとえば、自分の気持ちを伝えたとき、「そうだったんだ。気づかなかった」「じゃあ次からこうしてみようか」と受け止めてくれる。
もちろん一度で完璧に変わらなくても、「分かろう」「合わせてみよう」という姿勢が見える。
これは大切なことです。
逆に、「そんなことを気にする方がおかしい」「俺はこういう人だから」「面倒くさい」と毎回突き放されるのであれば、それも大切な判断材料になります。
結婚生活では、小さなズレなんて何度も起こります。
だから私は、違和感そのものより、「違和感が起きた後の二人」を見てほしいと思っています。
⑦ その違和感は5年後も困ることなのか
最後に、少しだけ未来を想像してみましょう。
今日のお店選びがイマイチだった。
これは5年後も困ることでしょうか?
LINEの文章に絵文字がない。
これは結婚生活に大きく影響するでしょうか?
一方で、
お金に対する考え方。
仕事への考え方。
家族との距離。
子どもについて。
住む場所。
人への接し方。
困ったときの向き合い方。
こうしたことは、結婚後も関係してくる可能性があります。
「今ちょっと嫌だった」だけではなく、「これが5年続いたら私はどう感じる?」と考えてみる。
すると、気にしなくてもいいことと、自分にとって大切なことが少しずつ分かれてきます。
仮交際3回目のデートで関係を前に進める5つのポイント
では、3回目のデートでは具体的に何をすればいいのでしょうか。
大切なのは、「相手を審査するデート」にしないこと。
二人の関係を少し深めることを意識してみましょう。
① デート時間を少し長くしてみる
これまでがお茶やランチだけなら、
ランチ+散歩。
水族館+カフェ。
街歩き+食事。
など、少しだけ一緒に過ごす時間を増やしてみてもいいでしょう。
長時間にすれば良いという意味ではありません。
少し違う場面を一緒に過ごすことで、歩くペース。疲れたときの様子。予定変更への対応。お互いへの気遣い。
短時間のお茶だけでは分からないことも見えてきます。
② 「情報交換」から「価値観の共有」へ進める
3回目になっても、「趣味は?」「好きな食べ物は?」「仕事は忙しい?」だけでは、関係がなかなか深まりません。
たとえば、
「結婚したら休日はどんなふうに過ごしたい?」
「仕事って今後も続けていきたい?」
「家族とは普段どんな感じ?」
など、少しだけ未来につながる会話をしてみましょう。
ただし、質問リストを上から順番に確認するような「面接」にしないこと。
自分も話す。相手にも聞く。
このキャッチボールが大切です。
③ 自分の素も少し出してみる
婚活では、「嫌われないように」「選んでもらえるように」と考えすぎることがあります。
何を聞かれても、「どちらでも大丈夫です」「私もそう思います」「お任せします」では、相手もあなたを知ることができません。
婚活は、相手から選ばれる活動であると同時に、自分も相手を知り、選択していく活動です。
自分の好きなもの。苦手なこと。大切にしたいこと。少しずつ見せていきましょう。
④ 小さな好意を言葉にする
「今日はありがとうございました。楽しかったです」だけで終わっていませんか?
もう少し関係を深めたいなら、「〇〇さんといると話しやすいです」「今日聞いた〇〇のお話、素敵だなと思いました」「また会えたら嬉しいです」など、
何が良かったのかを一歩だけ言葉にしてみましょう。
好意は、心の中で思っているだけでは相手には分かりません。
⑤ 次につながる話をしてみる
「またお願いします」だけではなく、「今度、話していた〇〇に行ってみませんか?」「次は〇〇食べたいですね」と、次のデートにつながる会話をしてみましょう。
仮交際は、
会う
↓
少し知る
↓
また会う
↓
もう少し深く話す
この繰り返しです。
一度のデートで劇的に恋愛関係へ変えようとしなくていいのです。
3回目なのに進展しないのは脈なし?
これも検索されやすいお悩みですが、3回目で進展しない=脈なしとは限りません。
実際、現在の結婚相談所系の記事でも、3回目は一つの目安であり、回数だけで真剣交際を決めるものではないという説明が複数見られます。
ただし、
1回目もお茶。
2回目もお茶。
3回目も同じような話。
「今日はありがとうございました」で終了。
これでは、何回会っても関係は深まりにくいですよね。
問題は、3回しか会っていないことではなく、3回会っても関係性がほとんど変わっていないことかもしれません。
そんなときは、
「次は少し長いデートをしてみる」
「自分の話をもう少ししてみる」
「結婚後の生活について少し話してみる」
「相手の良いと思っているところを伝えてみる」
など、4回目のデートで一歩変えてみましょう。
それでも毎回表面的な会話しかできない。
どちらからも次に進もうとしない。
相手への興味も深まらない。
そうであれば、その時点で改めて交際を続ける意味を考えてみてもいいと思います。
「良い人だけど好きになれない」なら、何を見ればいい?
「良い人なんです。でも好きになれません」
これだけで交際を終了する前に、「好き」という大きな感情ではなく、もっと小さな感情を探してみてください。
話しやすい。安心する。また話を聞きたい。一緒にいると穏やか。誠実だと思う。自分の話を聞いてくれる。会った後に嫌な疲れ方をしない。困ったとき相談できそう。
そんな気持ちはありませんか?
恋愛感情が、0から突然100になるとは限りません。
「なんとなく安心する」
「また会ってもいい」
「この人のことをもう少し知りたい」
そんな小さなプラスが積み重なって、
後から、「この人のこと、好きなのかもしれない」に変わることもあります。
もちろん、「良い人なんだから好きにならなきゃ」と自分に言い聞かせる必要もありません。
大切なのは、好きになることを自分に強制しないこと。そして、好きになる可能性まで急いで閉じないこと。
この両方です。
3回目で交際終了してもいいケース
ここまで「急いで終了しなくてもいい」とお伝えしましたが、
何でも4回目、5回目まで会えばいいという意味ではありません。
会うこと自体が苦痛
デートが近づくと憂うつ。
会いたくない。
相手をもっと知りたいと思わない。
会った後は毎回ぐったりする。
単なる緊張ではなく、会うことそのものが負担なのであれば、無理をする必要はありません。
生理的に受け入れることが難しい
「条件が良いから」「良い人だから」だけで、自分の感覚をすべて無視する必要もありません。
結婚すれば物理的な距離も近くなります。
強い抵抗が続くのであれば、それも自分の大切な感覚です。
誠実さに不安がある
嘘。威圧。約束を何度も破る。他人を見下す。嫌だと伝えたことを繰り返す。
こうした問題を、「もう少し知れば変わるかも」と無理に正当化する必要はありません。
大切な結婚観が明確に違う
子ども。住む場所。仕事。家族。お金。信仰・・・
それぞれ正解がある問題ではありません。
話し合って調整できる違いもあります。
一方で、双方にどうしても譲れないものがあり、望む人生が明確に違う場合もあります。
これは、どちらかが悪いのではなく、二人が望んでいる人生が違うということです。
話し合っても歩み寄りがない
そして私は、ここをとても大切にしています。
価値観が違うことよりも、価値観が違ったときに話し合えるか。
自分の考えだけを押し通す。
相手の話を聞かない。
何かあると全部相手のせい。
こうした状態が続くのであれば、結婚生活を考えるうえで大切な判断材料になります。
仮交際3回目で告白は早い?
ここでいう告白が「真剣交際に進みたいという意思表示」であれば、3回目だから早い、遅いとは一概には言えません。
実際、3回目前後を真剣交際を意識し始める時期として紹介する相談所もあれば、4〜6回程度を一つの目安とする相談所もあります。共通しているのは「回数そのものより、双方の気持ちや関係の深まりが重要」という点です。
だから、「3回目になった。よし、告白しよう!」ではなく、相手の気持ちはどこまで進んでいるのかを考えてほしいと思います。
結婚相談所には仲人がいます。
これがアプリ婚活との大きな違いです。
自分は真剣交際に進みたい。
でも相手の気持ちが分からない。
そんなときこそ、担当カウンセラーに相談してください。
必要に応じて相談所同士で温度感を確認することもできます。
一人で想像して突っ走る必要はありません。
真剣交際を意識するのは何回目?
「結局、何回目くらいで真剣交際を考えればいいんですか?」と思いますよね。
現在公開されている結婚相談所系の解説でも「3〜5回」「4〜6回」など目安には幅があります。つまり、業界全体でも「絶対に○回目」という一つの答えがあるわけではありません。
私は、回数より「二人の関係がどこまで進んでいるか」を見てほしいと思っています。
たとえば、
・また会いたいと思える
・一緒にいることに安心感がある
・少しずつ本音を話せている
・相手からも好意を感じる
・結婚について少しずつ話せている
・違いがあっても話し合える
・他の人ではなく、この人との関係を深めてみたい
こんな気持ちが増えてきたら、真剣交際を考えるタイミングです。
逆に10回会っていても、
「何を考えているか全然分からない」
「ずっと当たり障りのない会話だけ」
「結婚について一度も話していない」のであれば、回数は重なっていても、関係は深まっていないとも言えます。
仮交際3回目で「結婚条件チェック」を全部しなくていい
真面目な人ほど、「真剣交際に進む前に全部確認しなきゃ」と思います。
年収。仕事。住む場所。子ども。家事。親。お金。宗教。結婚式。健康。全部大切です。
でも、3回目のデートでチェックリストを上から全部確認したら、どうでしょう。
婚活というより、採用面接みたいになってしまいますよね。
結婚に必要な話は、少しずつしていけばいいのです。
そして、実は条件そのもの以上に見てほしいことがあります。
たとえば住む場所について、あなたは「神奈川がいい」。相手は「東京がいい」。
この時点で、「価値観が合わない!」とするのではなく、
「どうして神奈川がいいの?」
「職場への通勤を考えると東京の方が便利なんだ」
「じゃあ、この辺りなら二人とも通えるかな?」
と話せるか。
私は、「答えが同じか」より、「答えが違ったときに二人で考えられるか」の方が、結婚生活ではずっと大切だと思っています。
婚活では「違和感ゼロの人」を探しすぎない
婚活が長くなるほど、「もっと合う人がいるかもしれない」と思いやすくなります。
この人は優しい。でも話し方が気になる。
次の人は話しやすい。でもLINEが少ない。
その次の人はLINEもくれる。でも服装が気になる。
そうして、違和感が一つもない人を探し始める。
でも結婚は、自分と完全に同じ人を探すことではありません。
違う家庭で育った二人です。
考え方が違う。習慣が違う。好きなものも違う。
「普通」だと思っていることだって違います。
だから私は、違いがあるかどうかより、その違いを二人で扱えるかを見てほしいと思っています。
違和感には「切るべき違和感」と「育てられる違和感」がある
ここまでのお話を整理すると、違和感は全部同じではありません。
安全や尊厳を脅かすもの。
誠実さを疑うもの。
何度伝えても改善されないもの。
将来の生活に大きく影響し、双方が譲れないもの。
こうした違和感は、軽く扱わない方がいいでしょう。
一方で、デートに慣れていない。エスコートが少し下手。LINEの文章がそっけない。お店選びが得意ではない。緊張してうまく話せない。
これは、その人の人間性とは別の問題かもしれません。
そしてもう一つあります。
自分の希望を伝えたら、相手が考えてくれた。
次から少し変わった。
二人で笑って話せるようになった。
それなら最初に感じた違和感が、二人の関係を深めるきっかけになることだってあります。
仮交際3回目で迷ったときのFAQ
Q1. 仮交際3回目で好きになれないなら終了した方がいいですか?
好きではないことだけを理由に、すぐ終了する必要はないと思います。
「好きか」ではなく、もう一度会いたいか。もう少し知りたいか。で考えてみてください。
どちらもNOなら終了を考えてもいいでしょう。
でも、「まだ分からない。でも、もう少し話してみたい」なら、4回目に会ってみてから考える選択もあります。
Q2. 3回目のデートで真剣交際を申し込まれたら、その場で返事をしないとダメですか?
迷っているのであれば、焦って返事をする必要はありません。
自分の気持ちを担当カウンセラーに相談し、整理してから答えることも大切です。
大事なのは、相手を待たせないためだけにYESを出すことではなく、自分が納得して次の段階に進むことです。
Q3. 3回目なのに手もつないでいません。遅いですか?
手をつないでいるかどうかだけで、交際の進展度は判断できません。
「3回目だから手をつながなければ」というルールもありません。
身体的な距離より、会話や気持ちの距離が近づいているかを大切にしてください。
Q4. 3回目なのに結婚の話をしていません。遅いですか?
これも回数だけでは判断できません。
ただ、何回会っても趣味や仕事の雑談だけでは、お互いの結婚観は分かりません。
3回目前後から、「結婚したらどんな生活が理想?」など、自然な形で未来の話を少しずつ始めてもいいでしょう。
Q5. 3回目で違和感を感じたら、仲人に相談していいですか?
もちろんです。
むしろ、自分だけで答えを出す前に相談してほしいと思います。
自分では大きな問題だと思っていたことが、第三者から見ると確認すれば解決できることもあります。
反対に、自分では「気にしすぎかな」と思っていたことが、結婚を考えるうえで確認した方がいい内容の場合もあります。
仲人型結婚相談所を利用しているのであれば、こういうときこそ仲人を使ってください。
まとめ|仮交際3回目は「決める日」ではなく「二人を見るタイミング」
仮交際3回目が大切と言われるのは、3回目で真剣交際に進むか、交際終了するかを必ず決めなければならないからではありません。
1回目では分からなかったこと。
2回目では見えなかったこと。
そして3回目くらいになって、少しずつ見えてくるものがあります。
相手の人柄。自分との違い。一緒にいるときの自分。
そして、違いがあったときの「二人の向き合い方」。
私はここを見てほしいと思っています。
婚活では、「この人は私に合っている?」と相手を評価することに意識が向きがちです。
でも結婚生活は、完成された相手を選んで終わりではありません。
二人で話す。伝える。聞く。違ったら調整する。時には喧嘩する。そしてまた話す。
その繰り返しです。
だから、違和感がある=相性が悪いとは限りません。
大切なのは、その違和感の中身です。
安全や尊厳に関わることなのか。
誠実さに関わることなのか。
一度だけのことなのか。
理由を聞いたのか。
自分の気持ちを伝えたのか。
伝えたあと、相手はどう向き合ってくれたのか。
そして、5年後も困ることなのか。
そこまで考えてから決めても遅くありません。
3回会って、まだ好きか分からなくても大丈夫。
何歩も先の、「この人と結婚できる?」まで一気に答えを出そうとしなくていいのです。
まずは、「私は、この人にもう一度会ってみたい?」
そこから考えてみてください。
もう少し知りたいなら、4回目に会ってみる。
気になることがあるなら、聞いてみる。
自分の気持ちも伝えてみる。
そして、そのとき相手がどう向き合ってくれるのかを見る。
婚活は、違和感のない人を探し続けることではなく、違いがあっても二人で関係をつくっていける相手を見つけていくこと。
仮交際3回目は、その答えを出すゴールではありません。
「相手を見る婚活」から、「二人の関係を見る婚活」へ。
その視点を少し変えてみるタイミングなのだと思います。


