婚活で選ばれる人が「しないこと」11選

~実は、足し算より引き算が大切です~

婚活をしていると、

「もっと話し上手にならなきゃ」
「もっと面白い人にならなきゃ」
「もっと自分をアピールしなきゃ」

そう考える方は少なくありません。

もちろん努力は素晴らしいことです。

でも、仲人として近くでたくさんのご成婚を見届けてきて感じるのは、

結婚が決まる人ほど”何をするか”より”何をしないか”を大切にしているということです。

今日は、成婚される方に共通する「しないこと」をご紹介します。

① 正論を言うより「否定から入らない」

30代男性会員さんから、こんなご相談を受けたことがあります。

「田口さん、お見合いでは毎回1時間くらい楽しく話せるんです。でも、なぜか交際希望を出してもお断りされることが続いています。」

プロフィールにも問題はなく、清潔感もあり、お仕事も安定されている方でした。

「何が原因なんだろうね。」

そう言いながら、お見合いでどんな会話をしたのか、一つひとつ振り返ってみました。

すると、こんなやり取りがあったそうです。

女性が「旅行が好きなんです。」と言うと、「旅行ってお金もかかるし、疲れませんか?」

女性が「カフェ巡りが趣味なんです。」と言うと、「僕はコーヒーや甘いものに興味ないですね。」

男性には悪気はありません。自分の考えを伝えただけ。

でも女性は無意識のうちに、「否定された。」そんな気持ちになってしまっていたのです。

婚活では、正しいことを言うことよりも、

“この人と一緒にいると安心できる”

そう感じてもらえることの方が何倍も大切です。

価値観が違うのは当たり前。

だからこそ、「旅行がお好きなんですね。」「どんな場所がお気に入りなんですか?」

そんな一言から始めるだけで、相手は気持ちよく話すことができます。

後日、その男性は面談でこのことを意識し、お見合いに臨みました。

すると女性からは、「とても話しやすく、居心地が良かったです。」という交際希望が届いたのです。

婚活は討論ではありません。

正論で勝つ人より、相手の気持ちを受け止められる人が選ばれます。

まずは否定する前に、「そうなんですね。」その一言を大切にしてみてください。

それだけで、お見合いの空気は驚くほど変わります。

② コミュ力の高さより「相手の話を遮らない」

40代女性会員さんから、お見合い後にこんなご報告をいただきました。

「田口さん、とても明るい方でした。でも、話していて少し疲れてしまいました。」

私はその理由が気になり、詳しくお話を伺いました。

すると女性は少し笑いながら、こう話してくださいました。

「私が話し始めると、すぐに『分かる!』『僕もそうなんです!』って、ご自身の話になってしまうんです。」

詳しく様子をうかがうと

女性が「学生時代は吹奏楽をやっていたんです。」と話し始めると、「僕は野球部でした!」

女性が「最近、京都へ旅行に行ってきました。」と言うと、「京都いいですよね!僕は3年前に行った時に…」というように、話題はいつも男性の経験へと移ってしまっていたそうです。

もちろん、その男性に悪気はありません。

「共感して会話を盛り上げよう。」そんな気持ちだったのでしょう。

でも、女性は「私の話をもっと聞いてほしかったな。」

そう感じてしまったのです。

婚活では、「話し上手=コミュニケーション能力が高い」と思われがちですが、実はそうではありません。

成婚される方を見ていると、本当にコミュニケーション能力が高い人は、

“相手が気持ちよく話せる空気をつくる人”なのです。

自分が話すことより、相手に話してもらうことを大切にしています。

私は会員さんによくお伝えします。「相手が話し終わるまで、自分の話は少しだけ我慢してみましょう。」

そして、「それでどう思ったんですか?」「その時は嬉しかったですか?」そんな質問を一つ添えてみてください。

人は、自分の話を興味を持って聞いてくれる人に安心感を抱きます。

後日、その男性はこのアドバイスを意識してお見合いに臨まれました。

すると女性から、「話をしっかり聞いてくださる方で、とても居心地が良かったです。」という交際希望のお返事が届きました。

婚活では、「たくさん話した人」が印象に残るのではありません。

「自分の話を気持ちよく聞いてくれた人」が、心に残るのです。

次のお見合いでは、話すことを頑張るよりも、ぜひ最後まで相手の話を聞くことを意識してみてください。

その時間は、お相手にとって「また会いたい」と思える時間へと変わっていくはずです。

③ 気の利いた一言より「余計な一言を言わない」

ある30代女性会員さんから、お見合い後にこんなご連絡がありました。

「田口さん、とても誠実な方でした。でも、一つだけ気になることがあって…。」

詳しくお話を伺うと、お見合いの終盤で男性からこんな言葉をかけられたそうです。

「30代後半には見えないですね。」

一見すると褒め言葉のようにも聞こえます。

男性もきっと喜んでもらえると思って伝えたのでしょう。

しかし女性は、「結局、年齢を意識されているんだな…。」そんな気持ちになってしまったそうです。

また別の女性は、「写真より小柄なんですね。」と言われたことが忘れられず、お断りを決めたこともありました。

男性からすると何気ない一言。

でも受け取る側にとっては、その一言だけが強く印象に残ってしまうことがあります。

婚活では、お互いに少なからず緊張しています。「気に入ってもらえるかな。」「また会いたいと思ってもらえるかな。」

そんな不安を抱えながら会っているからこそ、普段なら気にならない一言でも心に残ってしまうのです。

私は会員さんによくお伝えしています。「迷ったら言わない勇気も優しさですよ。」

無理に気の利いたことを言おうとしなくても大丈夫です。

それよりも、「今日はお会いできて嬉しかったです。」「お話しできて楽しかったです。」「笑顔が素敵ですね。」

そんな素直な言葉の方が、何倍も相手の心に届きます。

実際に、この男性も面談でそのことをお伝えし、次のお見合いでは外見や年齢について触れるのをやめました。

代わりに、

「仕事に一生懸命取り組まれているところが素敵ですね。」

「穏やかにお話しされるので、とても安心できました。」

と、相手の人柄を伝えるように意識されたそうです。

すると女性からは、「自然体で話せる方でした。」「一緒にいて安心できました。」という交際希望のお返事が届きました。

婚活では、

印象を良くしようとして言った一言が、逆に相手を傷つけてしまうことがあります。

だからこそ、言葉を増やすことよりも、相手が嬉しくなる言葉を選ぶことが大切です。

そして、迷ったら言わない。

この小さな心配りが、「また会いたい」と思ってもらえる大きな一歩になるのです。

④ 仲良くなろうとして「踏み込みすぎない」

30代女性会員さんから、お見合い後にこんなご相談をいただきました。

「田口さん、いい方だったんです。でも、初対面とは思えないくらいプライベートなことを聞かれてしまって…。」

詳しくお話を伺うと、お見合いが始まって30分ほどで、

「貯金ってどれくらいありますか?」

「過去に何人くらいとお付き合いしたんですか?」

「前の交際はどうして別れたんですか?」

「ご両親とは仲がいいんですか?」

と、次々に質問されたそうです。

男性としては、「結婚相手だからこそ、早めに知っておきたい。」そんな思いだったのでしょう。

決して悪気があったわけではありません。

しかし女性は、「面接を受けているみたいで疲れてしまいました。」と話してくださいました。

婚活では、結婚を前提に出会うからこそ、確認したいことがたくさんあります。

お金のこと。家族のこと。結婚後の生活。

どれも大切な話です。

でも、それは**”初対面で全部確認すること”**ではありません。

人は、信頼できる相手だからこそ、自分のことを少しずつ話したいと思うものです。

まだ心の距離が遠い段階で深く踏み込まれると、「この人とはまだ話したくない。」という気持ちになってしまいます。

私は会員さんによく、信頼関係には順番があります。とお伝えしています。

まずは、「休日はどんなふうに過ごされていますか?」

「最近、何か楽しかったことはありますか?」そんな何気ない会話から、お互いの人柄を知ることが大切です。

そして交際が進み、「この人と将来を考えたい。」そう思えたタイミングで、お金や家族、結婚観について話し合えば十分間に合います。

実際に、この男性も面談でお話をさせていただき、質問の仕方を少し変えました。

「確認すること」ではなく「相手を知ること。」を意識するようになったのです。

すると後日、「自然に話せて楽しかったです。」「もっとお話ししたいと思いました。」という女性からの交際希望が届きました。

婚活では、早く相手を知ろうと焦るよりも、「この人には話しても大丈夫。」そう思ってもらえる安心感を育てることが大切です。

信頼は質問の数ではなく、一緒に過ごした時間の中で少しずつ積み重なっていくもの。

焦らず、一歩ずつ距離を縮めていくことが、成婚への近道なのです。

⑤ 自分を良く見せようとして「自慢話をしない」

40代男性会員さんとの面談で、こんなご相談がありました。

「田口さん、僕は仕事も頑張っているし、海外出張も多いんです。でも、なかなか交際につながらないんですよね。」

プロフィールを拝見しても、とても魅力的な方です。

年収も安定していて、仕事にも誇りを持ち、趣味も充実しています。

「お見合いではどんなお話をされましたか?」そうお聞きすると、

「仕事では部下を何十人もまとめています。」

「海外には20カ国以上行きました。」

「学生時代はスポーツで全国大会に出場しました。」

「休日は高級ホテルのラウンジによく行きます。」

ご本人は、自分を知ってもらいたくて話しているだけでした。

でも、お相手の女性から届いたお断り理由は、

少し自慢話が多い印象でした。」というものでした。

男性は、とても驚いていました。「そんなつもりは全然なかったんです…。」

婚活では、多くの方が自分を良く見せなければ選ばれないと思っています。

だからこそ、頑張って自分の実績や経験を話そうとするのです。

でも実際に結婚相手として選ばれる人は、少し違います。

自分の話をするより、相手に興味を持っています。

「そのお仕事は長いんですか?」

「休日はどんなことをされるんですか?」

「その趣味を始めたきっかけは何だったんですか?」

そんな質問をしながら、お相手を知ろうとします。

人は、自分に興味を持ってくれる人に自然と好感を抱くものです。

私はその男性に、「ご自身のお話は三割、お相手のお話を七割くらいのイメージで大丈夫ですよ。」とお伝えしました。

次のお見合いでは、ご自身の経歴を話す時間を減らし、お相手へ質問する時間を意識的に増やされたそうです。

後日、女性から届いた感想には、

「私の話をたくさん聞いてくださって、とても居心地が良かったです。」

「自然体でお話ができました。」

という嬉しい言葉が並んでいました。

婚活では、自分の魅力を一生懸命伝えることよりも、相手の魅力を見つけようとする姿勢が、何よりも相手の心を動かします。

あなたがどれだけ素晴らしい人かを語るより、「あなたのことをもっと知りたい。」その気持ちを伝える方が、お相手には何倍も魅力的に映るのです。

⑥ 比較するより「相手を見下さない」

30代男性会員さんとの面談で、こんなお話がありました。

「田口さん、お相手の女性はとても感じのいい方だったんですが、少し世間知らずな印象でした。」

詳しくお話を伺ってみると、

女性が「投資はあまり詳しくなくて…。」と話した時、

男性は「えっ、この年齢でまだ知らないんですか?」と笑いながら言ってしまったそうです。

また、

「料理は得意ではなくて、最近少しずつ練習しています。」という女性に対しても、「それじゃ結婚してから苦労しますよ。」

とアドバイスをしたそうです。

男性には悪気はありません。「教えてあげたい。」「役に立つことを伝えたい。」そんな気持ちだったのでしょう。

しかし女性からのお返事は、「一緒にいると評価されているようで疲れてしまいました。」というものでした。


婚活では、知識があること。経験が豊富なこと。仕事ができること。

それ自体は素晴らしいことです。

でも、その知識や経験を使って相手を評価してしまうと、無意識のうちに上下関係が生まれてしまいます。

結婚は、先生と生徒になる関係ではありません。上司と部下になる関係でもありません。

人生を一緒に歩いていくパートナーです

私は会員さんによく、「正解を教える人より、一緒に考えてくれる人になりましょう。」とお伝えしています。

例えば、「投資は知らないんです。」と言われたら、「そうなんですね。僕も最初は全然分からなかったですよ。」

「料理は苦手なんです。」と言われたら、「僕も失敗ばかりでした(笑)。一緒に練習できたら楽しそうですね。」

そんな返し方なら、お相手も安心できます。

後日、その男性はこのことを意識してデートに臨まれました。

分からないことがあっても教えるのではなく、「一緒に考えましょう。」という姿勢に変えたそうです。

すると女性から、「すごく話しやすくて、一緒にいて安心できました。」という嬉しいご報告をいただきました。

婚活では、「すごい人」より、「安心できる人」が選ばれます。

人は、自分を評価する人よりも、自分を受け入れてくれる人と一緒にいたいと思うものです。

もし、お相手の知らないことや苦手なことに気付いたら、

教える前に、「そうなんですね。」と受け止めてみてください。

その小さな優しさが、

「また会いたい。」という気持ちにつながり、やがて「この人と結婚したい」という信頼へと育っていくのです。

⑦ 完璧に見せようとして「自分を大きく見せない」

ある40代男性会員さんから、こんなご相談をいただきました。

「田口さん、女性の前だと格好悪いところを見せちゃいけないと思ってしまうんです。」

詳しくお話を聞くと、お見合いでは、「料理は全部できます。」「家事は何でも完璧です。」

「仕事もほとんど失敗したことはありません。」「休日も充実しています。」と、自分を良く見せようと頑張っていたそうです。

ところが、お断り理由を見ると、「なんとなく本音が見えませんでした。」「少し壁を感じました。」という内容が続いていました。

男性は驚いた表情で、「完璧な方が好印象だと思っていました…。」と話してくださいました。

婚活では、「嫌われたくない。」「選ばれたい。」そんな気持ちから、自分を少しでも良く見せたくなるものです。

でも実際に成婚される方を見ていると、少し違います。

「料理はまだ勉強中なんです。」

「掃除は好きなんですが、片付けは少し苦手です(笑)。」

「方向音痴なので、ナビがないと迷ってしまいます。」

そんなふうに、自分の苦手な部分も自然に話せる人ほど、お相手との距離が縮まっていくのです。

以前、ある女性会員さんがこんなことを話してくださいました。

「何でも完璧な人より、『実はこんな失敗をしたことがあるんです。』と笑って話してくれた男性の方が親しみを感じました。」

その言葉を聞いて、とても印象に残ったことがあります。

結婚相手に求めるのは、完璧な人ではなく、一緒に笑い合える人。ということです。

私は会員さんによく、「弱さを見せることは、弱いことではありません。」とお伝えしています。

もちろん、初対面ですべてを話す必要はありません。

でも、少し抜けているところ。少し苦手なこと。そんな人間らしさが見えると、お相手も安心するのです。

「この人も私と同じなんだ。」

そう感じた瞬間に、心の距離はぐっと近づきます。

後日、その男性は、お見合いで背伸びをすることをやめました。

「実は料理はまだ練習中なんです。」「最近やっと魚がきれいに焼けるようになりました(笑)。」そんな自然な会話をするようになったそうです。

すると女性からは、「飾らない人柄が素敵でした。」「自然体で話せる方でした。」という交際希望が届きました。

婚活では、自分を大きく見せようとするほど、本当の自分が伝わりにくくなります。

反対に、ありのままの自分を少しずつ見せられる人は、お相手にも「私も自然体でいていいんだ」と安心感を与えます。

結婚生活は、完璧な自分を演じ続ける場所ではありません。

だからこそ、婚活の段階から少しだけ肩の力を抜いてみてください。

その自然な笑顔こそが、「この人と一緒にいたい」と思ってもらえる一番の魅力になるのです。

⑧ 場を盛り上げようとして「誰かを傷つけて笑いを取らない」

ある30代女性会員さんがお見合い後に、少し複雑な表情でこう話してくださいました。

「田口さん、すごく話しやすい方だったんです。でも、一つだけ引っかかることがありました。」

詳しく伺うと、その男性は終始明るく、お話も上手で、会話が途切れることはなかったそうです。

ところが会話の途中で、「うちの会社にも仕事が全然できない人がいて(笑)」「友達なんですけど、まだ結婚できなくて焦ってるんですよ。」「前にお見合いした女性がいて、すごく変わった人だったんです。」

そんな話を笑い話としてしていたそうです。

女性はその場では笑っていたものの、心の中ではこんなことを考えていました。

「私のいないところでは、私のことも誰かに話すのかな…。」

そして、お断り理由には、「少し人のことを悪く言うところが気になりました。」と書かれていました。

男性には悪気はありません。場を盛り上げよう。笑ってもらおう。そんなサービス精神だったのでしょう。

でも婚活では、「何を話すか」以上に、「どんな人の話をするか」を、お相手はよく見ています。

誰かを下げて笑いを取る人は、「いつか自分も同じように扱われるかもしれない。」そんな不安を与えてしまいます。

私は会員さんによく、「笑いは誰かを傷つけなくても生まれます。」とお伝えしています。

例えば、自分の失敗談。道に迷った話。料理で焦がしてしまった話。旅行先でのハプニング。

そんな話は、お相手も安心して笑うことができます。

実際に成婚される方を見ていると、ユーモアがある方はたくさんいます。

でも、その笑いは決して誰かを犠牲にしていません。

一緒に笑える空気をつくるのが、とても上手なのです。

後日、その男性にもこのお話をしました。

「人の話ではなく、自分の失敗談を話してみませんか?」すると次のお見合いでは、「実はこの前、目的地を間違えて反対方向の電車に乗ってしまって…。」と、ご自身の失敗談を笑顔で話したそうです。

その結果、女性からは、「自然と笑顔になれる時間でした。」「一緒にいてすごく楽しかったです。」という交際希望のお返事が届きました。

婚活では、面白い人より、安心して笑える人が選ばれます。

誰かを笑いのネタにする必要はありません。

あなた自身の飾らないエピソードや、小さな失敗談こそ、お相手との距離を縮めるきっかけになります。

結婚生活は、二人でたくさん笑い合う毎日の積み重ねです。

だからこそ、お見合いでもデートでも、「この人となら安心して笑っていられる。」そう思ってもらえる会話を大切にしてみてください。

⑨ 自分を知ってもらおうとして「自分の話ばかりしない」

ある30代男性会員さんから、お見合い後にこんなご相談がありました。

「田口さん、お見合いでは1時間ずっと会話が続いたんです。それなのに、お断りされてしまいました。」

「沈黙もなかったんですよ。」

そう話される男性は、とても不思議そうでした。

そこで、お見合いの様子を一緒に振り返ってみることにしました。

すると、仕事の話。趣味の話。学生時代の話。旅行の話。休日の過ごし方。将来の夢。

ほとんどが男性ご自身のお話だったのです。

「お相手にはどんな質問をしましたか?」

そうお聞きすると、男性は少し考えてから、

「そう言われると…あまり質問していなかったかもしれません。」とおっしゃいました。

男性は決して自分勝手だったわけではありません。

むしろ、自分を知ってもらわなければ。沈黙にならないように。そんな優しさと責任感から、一生懸命話してくださっていたのです。

でも女性から届いたお断り理由は、「私にはあまり興味がないように感じました。」というものでした。

婚活では、多くの方が勘違いしてしまうことがあります。

「たくさん話せば、仲良くなれる。」そう思ってしまうのです。

でも実際は違います。

人は、「自分に興味を持ってくれた人」に心を開いていきます。

話し上手だから好きになるのではありません。

「私の話を楽しそうに聞いてくれた。」

その記憶が、「また会いたい」という気持ちにつながるのです。

私は会員さんによく、「会話はキャッチボールです。」とお伝えしています。

例えば、自分が趣味の話を5分したら、「〇〇さんはどんな趣味がありますか?」とボールを返してみる。

仕事の話をしたら、「お仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?」

と聞いてみる。

質問をすることで、お相手は「私にも興味を持ってくれている。」と感じることができます。

後日、その男性は、「今日は自分が話すより、相手を知る日にしよう。」という気持ちでお見合いに臨まれました。

すると女性からは、「たくさん話を聞いてくださって、とても楽しい時間でした。」「自然体で過ごせました。」という交際希望が届いたのです。

男性は後日、「実は、自分はあまり話していない気がしたんです。」と笑いながら話してくださいました。

でも、それで良かったのです。

女性がたくさん話せたということは、それだけ居心地が良かったということだからです。

婚活では、「自分を知ってもらうこと」も大切です。

でも、それ以上に大切なのは、「相手を知ろうとすること」。

あなたが一生懸命話した時間より、

お相手が気持ちよく話せた時間の方が、

「また会いたい。」という気持ちは生まれやすいものです。

結婚とは、お互いを理解し合いながら築いていくもの。

だからこそ、お見合いでもデートでも、「話す」ことより「聴く」ことを少しだけ意識してみてください。

その小さな変化が、ご縁を大きく前に進めてくれるはずです。

⑩ 信頼されたいなら「人の秘密を話さない」

ある30代女性会員さんから、お見合い後にこんなご報告がありました。

「田口さん、話はすごく盛り上がったんです。でも、またお会いしたいとは思えませんでした。」

「何か嫌なことを言われたんですか?」

そうお聞きすると、

「そうではないんです。でも、人の話が多かったんです。」とおっしゃいました。

詳しく伺うと、その男性は会話の中で、「以前お見合いした女性は、実は○○だったんですよ。」「友達が離婚したんですけど、その理由が…。」「会社の同僚で婚活している人がいるんですが…。」と、次々に他人の話をしていたそうです。

もちろん名前は出していません。

でも女性は、その話を聞きながら不安になったそうです。「もし私と交際したら、私のことも誰かに話すのかな…。」

男性には悪気はありません。

会話のネタとして話しただけ。場を盛り上げようとしただけ。

でも婚活では、お相手は意外なところを見ています。「この人は口が堅い人だろうか。」ということです。

結婚とは、お互いの弱さも悩みも共有していく関係です。

だからこそ、

安心して話せる相手かどうかは、とても大切な判断基準になります。

以前、真剣交際中の女性会員さんがこんなことを話してくださいました。

「彼には、今まで誰にも話せなかったことを自然と話せたんです。」

「それは、絶対に否定しないし、他の人の悪口も言わない人だから。」

私はその言葉を聞いて、「これこそ信頼なんだ。」と改めて感じました。

信頼は、大きな約束から生まれるものではありません。

日頃の何気ない会話の積み重ねから生まれるものなのです。

私は会員さんによく、

「会話に困ったら、人の話ではなく自分の話をしましょう。」とお伝えしています。

趣味の話でもいい。最近嬉しかったことでもいい。失敗談でもいい。

でも、他人のプライベートを話題にする必要はありません。

後日、その男性は、以前のお見合い相手の話をすることをやめました。

すると女性から、「誠実な方だと思いました。」「安心して話ができました。」という交際希望が届いたのです。

婚活では、面白い話ができる人より、安心して秘密を預けられる人が選ばれます。

結婚生活では、嬉しいことだけではなく、不安や悩みを打ち明ける日もあります。

だからこそ、お相手は無意識のうちに、

「この人なら安心して本音を話せるかな。」ということを見ています。

信頼は、一度築けば大きな力になります。

そしてその信頼は、「人の秘密を軽々しく話さない。」

そんな小さな誠実さから育っていくのです。

⑪ 全員に好かれようとして「自分らしさを失わない」

30代女性会員さんから、活動を始めて間もない頃にこんな相談を受けました。

「田口さん、私は何を話せば好かれますか?」

「相手に合わせた方がいいですよね?」

「趣味も相手に合わせた方がいいですか?」

その表情からは、「嫌われたくない。」という気持ちがひしひしと伝わってきました。

お見合いでは、相手が映画好きと言えば、「私も好きです。」旅行好きと言えば、「旅行は大好きです。」

アウトドア好きと言えば、「キャンプも興味があります。」

本当はそれほど興味がなくても、「嫌われないように。」そう思って話を合わせていたそうです。

ところが数回デートを重ねるうちに、女性は疲れ切ってしまいました。

「本当の私はインドア派なんです。」

「休日は家で本を読んでいる方が好きなんです。」

「ずっと相手に合わせている自分が苦しくなってしまいました。」

そして交際は終了しました。

婚活では、「相手に好かれたい。」と思うのは、ごく自然なことです。

でも、その気持ちが強くなりすぎると、本来の自分が見えなくなってしまいます。

無理をして始まった交際は、いつか必ず疲れてしまいます。

結婚は数時間のお見合いではなく、何十年という人生を一緒に歩むことです。

だからこそ、背伸びをした自分では続きません。

私は会員さんによく、こんなお話をします。

「婚活は100人に好かれるためにするものではありません。」

「たった一人の、人生を共に歩むパートナーと出会うためにするものです。」

その一人に出会えれば、それで十分なのです。

この女性も途中から考え方を変えました。

「今日は無理に好かれようとするのをやめよう。」

「本当の私を知ってもらおう。」そう決めてお見合いに臨んだそうです。

すると、「実は私、休日は家でゆっくり過ごすのが好きなんです。」と素直に話せるようになりました。

するとお相手の男性が笑顔で、「実は僕もなんです。家で映画を観ている時間が一番好きです。」と答えてくださったそうです。

女性は後日、「今まで無理して合わせていた時間は何だったんだろうと思いました。」と笑顔で話してくださいました。

そして、その男性と真剣交際へ進み、ご成婚となりました。

仲人をしていて感じることがあります。

成婚される方は、特別に人気者だった人ではありません。話が一番上手だった人でもありません。容姿が飛び抜けていた人でもありません。

「この人の前では自然体でいられる。」

そんな関係を築けたお二人が、幸せな結婚を迎えています。

婚活は、自分を変えて誰かになる場所ではありません。

本来のあなたを大切に思ってくれる人と出会う場所です。

だから、

全員に好かれようとしなくて大丈夫。

あなたらしく笑える人。

あなたらしく話せる人。

そんな「たった一人」と出会えた時、婚活はゴールを迎えます。

最後に

これまで、たくさんの会員さんの婚活を見届けてきて思うことがあります。

結婚が決まる人は、「特別なことをしている人」ではありません。

  • 否定しない。
  • 話を最後まで聞く。
  • 余計な一言を言わない。
  • 相手を尊重する。
  • 自然体でいる。

そんな「しないこと」を大切にしている人ほど、お相手から「また会いたい」と思われ、ご縁を育んでいきます。

婚活は、自分を飾る競争ではありません。

安心感を届けられる人が、結婚相手として選ばれる。

私は仲人として、その瞬間を何度も見てきました。

この記事が、これから婚活を頑張るあなたのご縁につながる、小さなきっかけになれば嬉しく思います。

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